プロジェクト一覧
合理主義哲学による敬虔主義神学の受容と展開の観点からの近世ドイツ哲学史の再検討
(日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 23K11994)
本研究では、ドイツ啓蒙期において敬虔主義神学は合理主義哲学にどのような理論的貢献を果たしたのかという問題意識のもと、ライプニッツやヴォルフに連なる合理主義者という評価からの脱却が進むバウムガルテンに注目して、合理主義哲学が敬虔主義神学をいかに受容・展開したのかを解明し、その成果を踏まえて敬虔主義神学という伏流に注目する立場から近世ドイツ哲学史を再検討することを目指す。 | 主要な研究成果 Coming Soon
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〈推し活〉を学問する
メンバー 河村裕樹(松山大学人文学部社会学科・講師)
津田栞里(東洋大学文学部哲学科・講師)
本研究では、近年国内外の注目を集めている〈推し活〉について、哲学と社会学の手法を用いてその本質を解明することを目指す。 〈推し活〉の対象は、アイドル、二次元、スポーツ選手や俳優など多岐にわたるが、本研究が中心的に扱うのはビジュアル系バンドのファン(通称:バンギャ)である。 |
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研究成果
受賞
2019年5月『哲学の門:大学院生研究論集』第1号優秀論文賞, バウムガルテンの実体論 —「実体的なもの(substantiale)」をめぐる一考察—, 日本哲学会, 津田 栞里
論文
- 「なぜスピノザに注目して十八世紀ドイツ哲学史を描くのか:哲学史の方法論 試論(一)」津田栞里, 白山哲学 (58) 2024年3月 筆頭著者
- 「バウムガルテンの実体論における二重の差異化――伝統的な理論の刷新とスピノザへの応答」津田栞里, 哲学 (73) 320-330 2022年4月 査読有り
- 「バウムガルテンの実体論―スピノザ論争史から読み解く18世紀ドイツ哲学史―」津田栞里, 一橋大学 1-100 2022年3月
- 「実体化された現象 (phaenomenon substantiatum) とは何か — 実体的なもの (substantiale) による再構成の試み—」津田栞里, 日本カント研究 (22) 1-11 2021年7月 査読有り
- 「バウムガルテンの世界創造論―近代ドイツ哲学における「流出(emanatio)」の一側面―」津田 栞里, 新プラトン主義研究 (18) 37-48 2020年3月 査読有り
- 「実体(substantia)」と「実体的なもの(substantiale)」—バウムガルテンによるデカルト及びスピノザの(批判的)継承の解明に向けて」津田 栞里, 一橋大学 1-47 2019年3月
- 「バウムガルテンの実体論—「実体的なもの(substantiale)」をめぐる一考察—」津田 栞里, 哲学の門:大学院生研究論集 (1) 28-39 2019年3月 査読有り
- 「創造の自由—バウムガルテンにおける「中間知(scientia media)」及び「中間的認識(cognitio media)」という観点から—」津田 栞里, 第68回美学会全国大会 若手研究者フォーラム発表報告集 5-14 2018年3月 査読有り
MISC
- WOMEN: WOVEN の歩み――safer space の形成をめざして 津田栞里
フィルカル:分析哲学と文化をつなぐ 8(2) 148-159 2023年8月 招待有り - 【Review】J. Colin McQuillan (ed.), Baumgarten’s Aesthetics: Historical and Philosophical Perspectives. Lanham, MD: Rowman & Littlefield, 2021. Pp. viii + 364. ISBN 9781538146255 (hbk) £100.00 Shiori TSUDA
Kantian Review 28(2) 321-324 2023年6月 招待有り - バウムガルテン『形而上学』(第四版)「経験的心理学」訳注——その6—— A. G. バウムガルテン, 樋笠勝士, 井奥陽子, 津田栞里
成城文藝 (247) 93-107 2019年4月 査読有り - バウムガルテン『形而上学』(第四版)「経験的心理学」訳注——その5—— A. G. バウムガルテン, 樋笠勝士, 井奥陽子, 津田栞里
成城文藝 (245) 59-71 2018年9月 査読有り - バウムガルテン『形而上学』(第四版)「経験的心理学」訳注——その4—— A. G. バウムガルテン, 樋笠勝士, 井奥陽子, 津田栞里
成城文藝 (243) 73-90 2018年4月 査読有り - バウムガルテン『形而上学』(第四版)「経験的心理学」訳注——その3—— A. G. バウムガルテン, 樋笠勝士, 井奥陽子, 津田栞里
成城文藝 (241) 14-27 2017年9月 査読有り - バウムガルテン『形而上学』(第四版)「経験的心理学」訳注——その2—— A. G. バウムガルテン, 樋笠勝士, 井奥陽子, 津田栞里
成城文藝 (237/238) 52-67 2016年12月 査読有り - バウムガルテン『形而上学』(第四版)「経験的心理学」訳注——その1—— A. G. バウムガルテン, 樋笠勝士, 井奥陽子, 津田栞里
成城文藝 (233/234) 73-53 2015年12月 査読有り
書籍等出版物
- カント政治哲学のコンテクスト
加藤泰史監訳 (担当:共訳, 範囲:序論 公共圏におけるカント、結論 革命後) (原著:ライダール・マリクス)知泉書館 2024年3月 (ISBN: 9784862854056) - 人文学・社会科学の社会的インパクト
加藤泰史, 松塚ゆかり編 (担当:分担執筆, 範囲:第13章 人文学・社会科学(社会学、歴史学、哲学・思想)における若手研究者の現状――新型コロナウイルス感染症のパンデミック下で顕在化した課題と見通し)法政大学出版局 2023年3月 (ISBN: 9784588151323) - スピノザと近代ドイツ : 思想史の虚軸
加藤泰史, 伊豆藏好美, 佐々木能章, 平尾昌宏, 津田栞里, 安酸敏眞, 後藤正英, 佐山圭司, 笠原賢介, 中井真之, エファ・シュアマン, 長澤麻子, 入江幸男, 中河豊 (担当:分担執筆, 範囲:第四章 スピノザ論争がバウムガルテンに残した課題――実体に相応しいのは神か?被造物か?)岩波書店 2022年3月 (ISBN: 9784000010894) - フィクションの哲学:詩学的虚構論と複数世界論のキアスム (シリーズ・古典転生)
樋笠勝士, 井奥陽子, 大橋容一郎, 岡本源太, 小田部胤久, 河合大介, 桑原俊介, 高橋陽一郎, 津上英輔, 津田栞里, 内藤慧, 長尾伸一, 堀尾耕一, 松本大輝, 山内志朗 (担当:分担執筆, 範囲:第六章 バウムガルテンにおける認識能力論の再検討――認識と自由の問題に関する一考察)月曜社 2022年3月 (ISBN: 4865031316) - 理性の構成 : カント実践哲学の探究
加藤泰史, 網谷壮介, 高畑祐人, 城戸淳, 宇佐美公生, 高木駿, 中澤武, 木場智之, 上野大樹, 柳橋晃, 津田栞里, 馬渕浩二 (担当:共訳, 範囲:第11章 倫理学における構成主義, pp. 402–426) (原著:オノラ・オニール)法政大学出版局 2020年11月 (ISBN: 9784588011245) - 尊厳と社会(下)
加藤泰史, 小島毅 (担当:分担執筆, 範囲:【読書コラム】金子晴勇『ヨーロッパの人間像―「神の像」と「人間の尊厳」の思想史的研究』)法政大学出版局 2020年3月 (ISBN: 9784588151071)
講演・口頭発表等
- 「実体は力であるのか、力をもつのか:カントによる批判からのバウムガルテン『形而上学』読解」 津田栞里, 日本カント協会第48回大会 シンポジウム「カントとバウムガルテン」 2023年11月11日 招待有り
- 「現象とは何か:バウムガルテンにおける美の定義を端緒として」第 33 回 白山哲学会 2023年10月21日
- 「西洋の尊厳概念史に対する3つのアプローチ:尊厳概念史におけるカントの〈脱魔術化〉再考に向けて」 尊厳学フォーラム 第 3 回/学術変革領域 A「尊厳学の確立」 A02 班・A03 班共催シンポジウム「尊厳概念史の諸問題――人間論の比較思想的検討」 2023年9月9日
- 「哲学史と思想史の交叉――J・イスラエルの「論争に焦点を当てる方法」は哲学・哲学史研究にとっても有効でありえるのか」 日本哲学会 第82回大会 2023年5月20日
- 「合理主義哲学と敬虔主義神学の対決――スピノザ論争史としての18世紀ドイツ哲学史再編に向けて」 セミナー「ケーススタディによる哲学史研究の哲学」(研究会「哲学史研究は何をするのか」) 2023年3月16日 招待有り
- 「なぜ「感動する心」と道徳は結びつくのか ――美的陶冶がもつ道徳教育上の意義に関する18世紀ドイツを一例とした試論」津田栞里, シリーズ企画「現代社会と道徳」 2022年6月8日 静岡大学現代教育研究所(共催:静岡大学道徳教育研究会) 招待有り
- 【WS】「どうして女性が「女性」問題を被るのか:哲学におけるセーフ・プレイスの形成を目指して」青田麻未, 槇野沙央理, 津田栞里, 榮福真穂, 酒井麻依子応用哲学会第14回年次研究大会 2022年5月29日
- 「初期近代ドイツ哲学におけるスピノザ(主義)の群像」津田栞里, 日本18世紀学会 第43回大会 2021年6月26日
- 「ランゲのスピノザ主義論―――バウムガルテンによるスピノザ主義批判の前史として」津田栞里, 上智大学哲学会 第94回大会 2021年6月20日
- 「実体論による形而上学の基礎づけ―――二つのスピノザ主義批判を手掛かりに」津田栞里, 日本哲学会第80回公募ワークショップ「バウムガルテンによる諸学の基礎づけ ―形而上学から美学へ―」(オーガナイザー:増山浩人) 2021年5月15日
- 「18世紀ドイツにおけるスピノザ受容」津田栞里, 哲学オンラインセミナー 2020年5月30日
- 「敬虔主義によるヴォルフ哲学批判はバウムガルテンにどのようなインパクトを与えたのか」津田 栞里, 第44回日本カント協会 2019年11月23日
- 「スピノザとバウムガルテン—『形而上学』・『哲学的倫理学』・『美学』での言及を手引きとして—」津田 栞里, 第8回スピノザ・コネクション 2019年3月15日
- 「バウムガルテンの『協働(concursus)』の概念—連続創造説の受容と変容という観点から—」津田 栞里, 第43回日本カント協会 2018年11月17日
- 「創造の自由—バウムガルテンにおける「中間的認識(scientia media)」という観点から—」津田 栞里, 第68回美学会全国大会 2017年10月8日
- 「創造と流出—近代ドイツ哲学において「流出(emanatio)」はどのように理解されたのか—」津田 栞里, 第24回新プラトン主義協会大会 2017年9月24日
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 現代の「被造物の尊厳」などの新たな尊厳概念を踏まえた欧米圏の尊厳概念史の再構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)
2023年4月 - 2028年3月
馬場 智一(研究代表者), 宇佐美 公生, 津田 栞里 - 合理主義哲学による敬虔主義神学の受容と展開の観点からの近世ドイツ哲学史の再検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
2023年4月 - 2028年3月
津田 栞里(研究代表者) - 尊厳概念のグローバルスタンダードの構築に向けた理論的・概念史的・比較文化論的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(S) 基盤研究(S)
2018年6月 - 2023年3月
加藤 泰史(研究代表者), 小松 香織, 前川 健一, 松田 純, 宇佐美 公生, 石川 健治, 竹下 悦子, 上原 麻有子, 清水 正之, 齋藤 純一, 松井 佳子, 後藤 玲子, 小倉 紀蔵, 村上 祐子, 中村 元哉, 小島 毅, 品川 哲彦, 水野 邦彦, 林 香里 - 詩学的虚構論と複数世界論の交叉の系譜的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
2019年4月 - 2022年3月
樋笠 勝士(研究代表者) - スピノザ論争史から読み解くバウムガルテンと18世紀ドイツ啓蒙思想の再評価
日本学術振興会 特別研究員奨励費
2019年4月 - 2022年3月
津田 栞里(研究代表者)
担当経験のある科目(授業)
- 2024年4月 - 現在 哲学と科学 (東洋大学)
- 2024年4月 - 現在 問題群演習 (東洋大学)
- 2024年4月 - 現在 現代哲学演習 (東洋大学)
- 2024年4月 - 現在 論理学概論 (東洋大学)
- 2023年4月 - 現在 哲学 (東洋大学)
- 2023年4月 - 現在 美学とは何か (立正大学)
- 2022年4月 - 現在 哲学倫理学特殊D (慶應義塾大学)
- 2023年9月 - 2024年3月 哲学特論 (一橋大学)
- 2023年4月 - 2024年3月 宗教哲学特講 (東洋大学)
- 2023年4月 - 2024年3月 哲学演習Ⅰ (東洋大学)
- 2023年4月 - 2024年3月 科学思想史 (東洋大学)
- 2023年4月 - 2023年7月 美学演習 (立正大学)
- 2022年9月 - 2023年3月 美学A (國學院大學)
- 2022年4月 - 2023年3月 基礎演習ⅡA (國學院大學)
- 2022年4月 - 2023年3月 導入ゼミナール (一橋大学)
- 2021年9月 - 2023年3月 アカデミック・スキル演習 (江戸川大学)
- 2020年1月 社会倫理学 (一橋大学)
- 2019年11月 倫理学概論 (一橋大学)
その他
一橋大学大学院社会学研究科ティーチングフェロープログラム修了 2021年3月